2013年11月22日金曜日

Creo Tips - PTC Creo Elements/Direct Modeling Express4.0の使い方(手探り中:)10 新規パーツをつくるよ

 どうも、Creo Tips なんとか10回目、二桁突入です。今回からは、セッションの中で新しい部品をつくっていく手順をまとめていきたいと思います。気をつけることは、部品の修正が発生した時にすぐに対応できるように、パーツとワークプレーンをセットで扱うことと、まとめて扱いたい部品たちもセットで扱う、の2点です。操作自体は両方同じなので、扱いやすいようなセット(アセンブリ)の作り方を考えていきたいと思います。
 さて、それでは前回までのつづきから~。さっそく新しい部品をつくってみましょう。もちろん必要になるのは新規「パーツ」と、パーツをモデリングするための「ワークプレーン」が最低1枚、そして、パーツとワークプレーンをまとめるための「アセンブリ」も必要になります。メニューの「Modeling(M)」の左端の「ワークプレーン」「パーツ」「アセンブリ」からそれぞれ「新規」を選択します。それぞれの名前は同じにしておいて、他のパーツセット(と呼ぶことにします。パーツ一つとそれのためのワークプレーンをまとめたアセンブリです)とは名前が重複しないようにします。それぞれはルート直下に作られますので、パーツとワークプレーンをドラッグ&ドロップでこのパーツセットアセンブリの中に移動させておきます(図1)。

図1 新規パーツセットをつくります。
できあがったパーツセットは図2の構造一覧のようになっているはずです。さて、新しいパーツセットのスケッチ(=ワークプレーンの中の図面)を描いていくのですが、ちょっと手抜きをして、現存部品を「投影」してそれを修正していきたいと思います。「投影」はCreo Tips 08でも扱いましたが、その時は「3D稜線(モデルのエッジ)」を投影しました。今回はモデルの「面」を選んで、その面の輪郭を投影します。メニュー→「Modeling(M)」→「図形投影」→「一般」を選びます。この「一般」はなんでもOKっぽいので、ショートカットを設定するなら「カスタマイズ」の中にある「一般投影」を選んでおくのが便利かと思います。

図2 パーツセットの構造と「一般投影」
サブウィンドウが出てきたら投影したい面をクリックします。するとアクティブなワークプレーンに選択した面の輪郭が投影されます。別のワークプレーンに投影されちゃった場合はアクティブを切り替えます(「構造一覧」からワークプレーンを右クリック→アクティブ化)。思っていた形状に投影されない場合は投影したい面とワークプレーンが平行じゃないかもしれません。投影が完了したら(今回は分かりやすいように)「プル」しておきます。

図3 面を選んで投影
次に、作成した新規パーツセットをまとめて移動させます。ミソは構造一覧でダブルクリックです。「移動」→「一致」させるのはこれまでと同じですが、「移動」サブウィンドウの中で「オブジェクト」でパーツセットの「アセンブリ」を構造一覧の中でダブルクリックします。「ダブルクリックで選択」がおそらく他の場面でも出てくると思います。狙いの物が選択できない場合は構造一覧でダブルクリックしてみましょう。「オブジェクト」に目的のアセンブリが選択されたのを確認したら一致させたい面を選択してみましょう、パーツセットのアセンブリ全体が一緒に移動するはずです(図4,5)。

図4 構造一覧でダブルクリック!
図5 まとめて移動

 というわけで「パーツとワークプレーンはセットでアセンブリの中にまとめておく」と、「移動させたりする場合はアセンブリ単位で行う」ということだけ心の片隅に憶えておけば大丈夫でしょう。
 さて、それでは前回改善の余地がありそうだよねぇ、と言っていた部分を詳しく見ていきたいと思います。細い方の部品は厚みが5mmの設計になっています。(強度計算とかしてないのでこれで十分かどうか(経験上は十分過ぎる強度があると思われるのだけれど)はさておき)一方、大きい方の部品の厚さは13mmほどあります。この部分を細い部品に合わせて5mmくらいにできるんじゃ?と思っちゃったわけです。


図6 改善点を考える
 できそうだけど本当にできるかなー、と確認をしたいと思います。確認をするだけのためにパーツを複製します。不要になれば消すので、共有する必要はないでしょう。「構造一覧」から複製する部品をダブルクリック→「パーツ&アセンブリの複写」を選択、いつもの丸いあいつが再び登場しますので矢印を引っ張り、パラメータを見ながら画面上に8mm移動させます(図7)。


図7 確認のために部品を複写、移動
 さらに横に引っ張って見えやすい位置へ移動します。パイプとの相対位置は変わらない様にします。。。パイプとの間にはスキマがありそうです。これなら部品を8mm短縮しても問題はなさそうですね。スキマを見る限り、もっと詰めることもできそうですが、パイプと接する部分はこれ以上は詰められないのでそっちに合わせて8mm程度短縮することにします。


図8 見えやすい位置に移動して確認する
 次回は部品の設計変更をしまーす。次回までごきげんようーm(_ _)m