と、なんかネガティブ発言っぽく見えますが、実は僕自身はこのCreo Expressを大変気に入っています。元々PTCさんのソフトを使ってたってのもありますが、今使ってるCADからExpressじゃない方のCreoに乗り換えても良いんじゃ無いだろうかとさえ思っています。普通のCreoの方はちゃんとCADとしての機能もあるらしいので、CAD+モデリングソフトがワンパッケージでシームレスなら願ったり叶ったりです、体験版とかあればこっちも使ってみようと思ってます。
さて、冒頭からの閑話は休題にしておいて、例によってやつ(図0.)のモデリングをはじめたいと思います。
図0. やつ
と言っておきながら、もう一つだけ回り道を。今回は何枚もワークプレーン(WP)を使うことになると思いますので、WPの操作などを一通りやっておきたいと思います。まずは起動時の画面(図1.)を見てみましょう。初期WPのw1を右斜め下方向から見下ろしたビュー(「ビュー」>「ビューイング」>「斜投影」と選ぶとこのビューを選択できます)になっています。w1はx-y平面上にありますからw1にフィットするとちょうどz軸の先、モデルを見下ろす方向から見る感じになります。この上から目線をトップビューとか呼んだりしますが、その他正面から見たフロントビュー、横から見たサイドビューなどがあります。これらに相当するWPを作成してみようと思います。
図1. 起動時のビュー、座標
まずは、「Modeling」 > 「ワークプレーン」 から、ウインドウの中の 「ワールド系原点」をクリックします。(図2.)
図2. 原点位置にワークプレーンをつくる
すると、原点付近にWP移動用の謎の装置w が出現します。私の環境だとウインドウの下に隠れて出てきましたので、適宜ビューを変更して下さい。まずは6本の矢印について、これらをドラッグするとx,y,zそれぞれの軸のプラス方向、マイナス方向にWPを平行移動させることができます(図3.)。
今回はそれぞれの原点が一致するような3つのPWを作成しますので、平行移動はさせないでOKです。あ、図の平行の字が間違ってますね(T_T)堅いことは言いっこ無しで気にせず進みますw
図3. 新規WPの平行移動
この謎の装置(w)には6つの矢印の他に、3つのホイールがついています。このホイールのバーの部分をドラッグすると、ハンドルが乗っている平面を回転させることができます(図4.)
図4. 新規WPの回転
それでは正面方向を向いたWPを作成します。今回の新規ワークプレーンは初期状態ではw1と一致していますので、それを正面に向けるためにx軸を中心に回転させましょう。寝ている平面がぐっと起き上がってくるイメージで回転させます。角度は下のWPに垂直になるようにしますので90°になるところまでドラッグして指を離します。まだ確定ではないので、ウインドウや装置wの表示が90になっていない場合は同じようにホイールをドラッグするか、ウインドウの数値を直接触って90°回転させるようにします。設定ができたらいつものように完了のボタンを押してWPを完成させます(図5.)。
図5. 正面方向を向いたWP作成
次に右横から見たWPを作成します(左から見たWPが良い!という人もいるんでしょうか?普通は右横から見た図にしますし、何より何故かWPの原点が右下に寄っているので、WPを作成した後の見栄えも右横からの方が良いので左横派は今回は遠慮しておいて下さいw あ、そういえばWPの原点位置もどこかで設定できた気がしますので原点はWPの中心じゃないと!という原理主義派(私含む)も安心ですw)。 今回は一回回転させただけでは右横からのWPになりませんので、二回回転させます。1回目の回転はz軸を中心に90°回転させます(図6.)。
図6. 右横方向を向いたWPの作成(1)
そのまま、完了ボタンは押さずに、今度はy軸回転ホイールのバーをつかんで90°回転させます(図7.)。忘れずに完了ボタンを押してWP作成を完了して下さい。
図7. 右方向を向いたWPの作成(2)
以上でそれぞれの原点が一致する、正面、右側面、上面の3枚のWPが完成しました(図8.)。WP左下のWP名が読める方向がそれぞれのWPの正面になります。視点を動かして正しく作成できているか確かめてみて下さい。また、操作可能なWPの状態をアクティブと呼び、画面左のリストからWPを右クリック > アクティブ化で操作するWPを選ぶことができます。最初の方でやった「カレントWP&フィット」もアクティブなWPに対して行われます。アクティブとカレントで用語が被ってるのがきになりますが、まあ大体同じ意味でしょうw
図8. 完成図をアクティブWPの変更
それでは今回はこの辺で。またモデリングに入れなかった...orz 次回こそあの緑のやつを実体化させましょう!
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