さて、ドロイドくんに関しては説明は不要かと思いますが、このドロイドくんの権利関係に関して、著作権(?)は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でGoogleさんから使用を許されているものらしいので、ドロイドくんだと判別できるようになったらどこかにその旨を記載しないとダメっぽいです、CCマークとby-Googleとでも描いておけば大丈夫なのかな...3Dデータなのでどこかに掘っておきましょうか。
さて、細かい心配事は形ができあがるまでに解決するとして、早速モデリングをしていこうと思います。まずは準備体操がてら、単純な部分を作っていきましょう。まずはこの角?アンテナ?ぴょんと飛び出てるこいつからいきましょう。ノギスで角の長さを測定しますと、直径約1mm、長さ8.5mm、先端は丸く半球状になっています。さてどうやって作っていこうか考えるわけですが、まずは断面をまっすぐ伸ばす(=プル、3DCADでは押し出しが一般的かな?)方法でやってみたいと思います。
まずは断面の円をワークプレーンに描いていきます(図1)。線を描くコマンドはリボンUIの「作図」にまとまっていますから、この中から「円(中心&半径)」を選んで、今回は原点に円を描きます。カーソル位置の座標がカーソル右下にでますので、原点にカーソルを合わせてクリックします。
図1. 断面の円を描く
図2. 半径の設定
円が描けたら右下に表示されている緑色の完了ボタンを押してコマンド終了です。(図3.)
各コマンドは完了ボタンを押して完了になる物が多そうなので何か作業が終わったら完了ボタンが
出ていないか確認して、確実にコマンドを完了させて下さい。コマンドを完了させずにESCとか押すと直前の作業が消えてしまうかもしれませんToT 逆にいうと完了ボタンを押さなければすぐに戻れる(押してしまってもCtrl+Zがありますけど)のでガンガン色々なことを試してみて下さい。
図3. コマンドを完了する
では次にいよいよ立体を作ってみることにしましょう。今描いた円は言うまでもなく2Dの物です。モデリングツールの多くは2Dのデータ(平面図など)から3Dの立体データを作っていきますが、これから行う「プル」はそのなかでも最も一般的な手法の一つです、3DCADなどでは押し出しという方が一般的かと思いますが、名前の違いだけで同じ物だと思ってOKでしょう。というわけでリボンUIの「モデル」の中から「プル直線」を選んでみましょう(図4.)
図4. 直線方向に引き出す(プル)
コマンドウインドウが開き、ワークプレーン上の図形の色が変わります。また、図形上に引っ張る方向の矢印アイコンが登場します。このアイコンをマウスで操作したり、ウインドウの中のパラメータを
入力したりして設定を変更していきます。それでは矢印アイコンをドラッグしてみましょう。(図5.)
ドラッグするとその方向にワークプレーン上の図形の図形が伸びていきますので、長さを見ながら設定したい長さまでドラッグして、完了ボタンを押します。コマンドのウインドウにも完了ボタンがありますがどちらを押しても構いません。また、コマンドのウインドウに直接パラメータを打ち込んでもOKです。(図6.)
図6. 「プル直線」の設定(2)
さて、これで立体はできあがりましたが、このままだと実際の形状と違って先端が平たいので、その部分を丸く削りたいと思います。削る方法もいくつかありますが、今回は「一定半径ブレンド作成」と言うコマンドを使いたいと思います。3DCADではフィレット、角Rとか言ったりします。モデルのエッジをベースに材料を削ったり盛ったりするコマンドです。
リボンUIの「加工」から「一定半径ブレンド作成」を選択、カットしたい部分のエッジ(今回は一番上)をクリックします(図7.)
図7. 「一定半径ブレンド作成」(1)
エッジを選択すると、「プル直線」の時のように矢印アイコンがでますので、同じようにドラッグしてブレンドする半径を設定するか、コマンドウインドウの半径の値を直接入力します。今回は半径0.5mmの円柱なので0.5mm以上だとコマンドが失敗してしまいます。0.5mm未満でなるべく大きな値(今回は0.49mm)にしてなるべく半球に近づけたいと思います。半径を設定したら忘れずに完了ボタンを押して下さい。
図8. 「一定半径ブレンド作成」(2)
これで角の形状が完成しました(図9.)。こんな感じで、ワークプレーンの図を3次元の世界に引っ張ってきて立体を作っていきます。とりあえず今回はここまで。次回はちょっと違う方法で立体化をして(ほぼ)同じモデルを作成してみようと思います。
図9. 完成図