2013年8月30日金曜日

パーツの複製&パターン - 3Dプリンタのための PTC Creo Elements/Direct Modeling Express4.0 Tips 02

 そんなこんなで3Dプリンタを使う際に役立ちそうなネタを紹介するコーナーをはじめてみたわけですが、今回は2回目! 同じ部品を何個かプリントする時に使えそうな小ネタで複製とパターンを紹介したいと思います。これもおそらく多くの3Dプリンタ用のプリプロセスソフトの機能に同じパーツを並べてプリントするというものがあると思うのですが、私の使っていたDimensionという機械の機能が若干不便だったのですでにパーツを並べたSTLをつくってそれをプリントしていたのです。というわけで「複製」と「パターン」機能を使って部品をズラッと並べてみましょう。あ、部品のデータは前回に引き続きこちらの螺旋状のなにかを使っています。

 まずは複製からー。「構造」→「パーツ&アセンブリ」→「複写」を選択、「元」が複製元の選択部分なのでこれをクリックして複製したい部品をクリックします。するといつものあいつが現れますので、
複製を作成したい方向の矢印をドラッグして、距離のパラメータを見ながら複製パーツを配置したい場所まで持っていきます。これで複製完了です。カンタンですね。

図1 「複製」コマンド(1)

図2 「複製」コマンド(2)

 さて、「複製」コマンドを使って同じ部品を増やすことができたわけですが、もっと沢山つくりたい!といった時に1個1個これをやっていたのでは日が暮れてしまいますので、そんな時に便利な機能として「パターン」があります。パターンを使うと等間隔に部品を1列に並べたり、グリッド状に部品を並べたりすることができます。まずは一直線にパーツを並べる方法です。Creo Elementsでは「線形」という呼び方をしていますね。
 まずは「集合体」→「パターン」→「新規」を選んで複製したいパーツを選択します。また「元」の所ですね。次に「方向」をクリックして、WPの周辺にカーソルを持っていくと、今度は別の方向を指示する矢印が出てきますので、この状態でクリックします。すると色がオレンジ色に変わってその位置で矢印が固定されるので、今度はパターンを作成したい方向の矢印を1本クリックします。

図3 「パターン」パーツ選択と方向選択

 次に、パターンを作成したい「個数」と複製パーツ間の「距離」をしていします。「個数」は元パーツも含めた個数になります。

図4 「パターン」の個数と距離


 さらに、パーツをグリッド状に並べたい場合は、「タイプ」を「線形グリッド」に変更し、2方向分のパラメータを設定すると図5の様に2方向にグリッド状に広がるパターンを作成できます。これでSTLデータを作成するとまとめてプリント可能になるはずです。

図5 「パターン」線形グリッド

 あ!お約束ですが、3Dプリンタによってはこの方法が使えない場合もあるかも知れませんので、自己責任でよろしくお願いします!m(_ _)mというわけでまた次回~しーゆー\(^o^)/